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    飯島泰蔵
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森 真一/著 -- 筑摩書房 -- 2008.1 -- 361.4

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
しょこ /361/モ/ 120749361 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル ほんとはこわい「やさしさ社会」
タイトルカナ ホント ワ コワイ ヤサシサ シャカイ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 森 真一 /著  
著者カナ モリ シンイチ
出版者 筑摩書房
出版年 2008.1
ページ数 175p
大きさ 18cm
一般件名 社会心理学 , 人間関係
ISBN13桁 978-4-480-68775-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 361.4
内容紹介 「やさしさ」「楽しさ」が無条件に善いとされ、人間関係のルールである現代社会。それがもたらす「しんどさ」「こわさ」をなくし、もっと気楽に生きるための智恵を探る。
著者紹介 1962年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了。皇學館大学文学部コミュニケーション学科教授。著書に「日本はなぜ諍いの多い国になったのか」など。

目次

はじめに
第一章 やさしさを最優先する社会
  1 やさしいきびしさ・きびしいやさしさ
  やさしさの意味/やさしいきびしさ/きびしいやさしさ
  2 治療としてのやさしさ・予防としてのやさしさ
  1「わたし、~が好きかもしれない」/2教室での私語/3わざと顔をゆがめて友人とプリクラを撮る/4あだ名とケンカの消滅
  3 実効性のあるルールとしてのやさしさ
  効力のあるルール・ないルール/やさしさルールのパワー
第二章 きびしいやさしさの特徴
  1 敬意の過大評価・修復の過小評価
  近代社会は人格を崇拝してなりたっている/人間関係には思いやりと自尊心が不可欠/きびしいやさしさと相互行為
  2 対等性の原則
  上から目線にムカつく/少しのあいだでも上下関係になりたくない/「キャラ」は楽しくすごすための発明/「キャラがかぶる」恐怖
第三章 どうしてやさしさルールはきびしくなったのか?
  1 人生の自己目的化
  『をんな紋』/「川の流れ」を守ることが人生の目的/家永続の願い/せきとめられた「川」/「自分が自分であること」の願い/国家、企業という「川」/「水たまり」としての人生/一度きりの人生/「だって一度の人生だもん♡」
  2 楽しさ至上主義
  楽しまないと「もったいない」/がんばらずに楽しむ/場の空気を読めというルール
  3 能力開発への情熱
  「低下論」の流行/関心の「上昇」が「低下」のイメージをつくる/検定ブーム、脳力開発ゲームブーム
  4 仲間うちでやさしさルールがきびしくなった理由
  楽しさと能力開発の葛藤
第四章 やさしさ社会のこわさ
  1 こわいひとびと
  「腫れもの」「こわれもの」としての自己/子どもを傷つけるとこわいことが起きるという神話/現代日本人は、身分差のない武士/あいかわらず、対人恐怖症
  2 伝わらないやさしさ
  「~しない」やさしさ/個別性と慎重さ/やさしさとサンダーバード事件
  3 やさしさとかげぐち
  毒舌がはやる?/ネットいじめのこわさ/かげぐちは、原始的な人間関係形成法
  4 思いやりの落差拡大と暴力
  結合定量の法則/迷惑をかけて団結する/冷静に注意できない理由
第五章 気楽なやさしさのすすめ
  1 家畜をめざすやさしさ社会は、いいものか?
  家畜になれば傷つけない/遺伝子にプログラミングされたやさしさ
  2 人生は楽しいことばかりじゃない
  楽しさ至上主義は、ひとをあせらせる/やさしいから、虐待がとまらない/「人生はいつも楽しいわけではない」と考え続けることのむずかしさ
  3 やさしさより、気楽さ・気軽さ
  謝らない日本人/気楽に生きてはいけないのか?
  4 攻撃の知恵
  悪口祭/ネットいじめと悪口祭の違い/攻撃はいつも悪いのか?
あとがき