松井 孝典/著 -- 筑摩書房 -- 2007.9 -- 404

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
しょこ /404/マ/ 120743257 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 「科学的」って何だ!
タイトルカナ カガクテキ ッテ ナンダ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 松井 孝典 /著, 南 伸坊 /著  
著者カナ マツイ タカフミ,ミナミ シンボウ
出版者 筑摩書房
出版年 2007.9
ページ数 174p
大きさ 18cm
一般件名 科学
ISBN13桁 978-4-480-68767-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 404
内容紹介 人はなぜ「わかるはずのないこと」を知りたがるのか。時間旅行やUFOや占いはなぜありえないか。モノゴトの正しい疑い方をめぐって、松井孝典と南伸坊がさまざまなテーマで対談する。
著者紹介 1946年静岡県生まれ。東京大学大学院修了。同大学大学院新領域創成科学研究科教授。

目次

第一章 未来はなぜわかるわけがないのか?
  「血液型性格判断」一刀両断
  データや実験として意味のないことが根拠に
  科学は「わかる、わからない」、世間は「納得する、納得しない」
  二元論と要素還元主義
  未来なんてわかるわけがない
  スピリチュアルは一種の宗教である
  「人生」とは、内部モデルの蓄積
  「予想できる未来」と「予想できない未来」の区別
  科学者は「現代の科学では説明できない」とは言わない
第二章 宇宙の果てはあるのか?
  「時間旅行」は人間の世界では物理学的にありえない
  現象として可能なことと、われわれが体験できることは違う
  時間を空間的に表現できるわけがない
  「空間が曲がる」は、本当は絵には描けない
  ブラックホール
  ビッグバンを「爆発」と考えるからわからなくなる
  科学を「喩え」で説明する限界
  ふつうの人が想像できないところに神様が入りこむ余地がある
  日常の経験から「時間が伸び縮みする」を想像するのは無理
第三章 日本はなぜ不合理がまかり通る社会になったのか?
  「疑い」をなくした日本は、精神的には中世レベル
  学校教育の失敗-理数系は「我慢」を勉強する科目
  子どものころから「自己がある」という迷信
  「前提を疑う」のは、対立を見つけたいからではない
  受け売りでない言葉は「その人の納得する世界」として尊重
  「顔の見えない社会のルール」はアメリカ式
  「人間圏」のルールに「正しい、正しくない」はない
  「宇宙から見る」ということ
  ヨガや瞑想は、「現生でのやる気」を奪う格差社会のシステム
第四章 人間の欲望はなぜ尽きないのか?
  知的欲求も物質的欲望も、「その外」を求めるのが現生人類
  物質的欲望がない世界は、歴史上、実現したためしがない
  自分が豊かになるまでは満足しない
  マジョリティは物質的豊かさに走るものである
  欲望の追求がなければ「人間圏」はできなかった
  エコロジストやマスコミのうさんくささ
  分を知る、足るを知る
  日本人は「もういいんじゃないか」と思っている
  欲望を無限に拡大できるシステムが金融経済
第五章 研究するとはどういうことか?
  辞書が信用できない
  文明的に重要なハスが、ほとんど研究されていなかった
  わからないことは自分で調べるしかない
  ある分野をやっていれば、畑違いでも応用がきく
  「わかっていること」は時々刻々変わっている
  豊かさの恩恵