谷 正人/著 -- 青土社 -- 2007.8 -- 762.272

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資料詳細

タイトル イラン音楽
タイトルカナ イラン オンガク
副書名 声の文化と即興
著者 谷 正人 /著  
著者カナ タニ マサト
出版者 青土社
出版年 2007.8
ページ数 252,14p
大きさ 20cm
一般件名 音楽-イラン
ISBN13桁 978-4-7917-6354-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 762.272
内容紹介 絢爛かつ細密な旋律と即興演奏を醍醐味とするイラン音楽。その魅力の核心を、現地で学んだ気鋭の研究者兼演奏家が解明。民族音楽研究の枠をこえて、近代西洋的な「自由」「個性」や従来の「即興」概念を書きかえる画期的成果。
著者紹介 1971年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。音楽学専攻。第1回イラン学生音楽コンクールサントゥール独奏部門奨励賞受賞。大阪音楽大学他の非常勤講師。

目次

第一章 ラディーフとはなにか
  1 はじめに
  2 先行研究によるラディーフの定義と問題点の設定
  3 「規範性」の様々なレベル
  4 「機能」としての規範性
  5 規範の「一例」としてのラディーフ
  6 「規範解釈の枠組み」「個人の音楽性の総体」としてのラディーフ
第二章 読譜行為を支える声のイメージ
  1 はじめに
  2 楽譜の存在を支えるもの
  3 ペルシア古典詩の韻鐘-イアンボス(短・長)・パターン
  4 イメージ上で鳴り響くアーヴァーズ
第三章 即興概念
  1 問題の所在
  2 ダストガー音楽の意味するところ
  3 「ダストガー」モデルの内実
  4 「テクスト文化」的精神と「声の文化」的精神
  5 「同じ」という感覚
  6 「他とは違う、自分のものである」という感覚
  7 声の文化におけるテクスト
  8 今後の即興研究にむけて-相対化されるテクスト文化的精神
間奏 「語りの文化」としてのイラン音楽
  (1)「語りの文化」圏としてのイラン
  (2)「語りの文化」における記憶のありかた-慣用句的・決まり文句的表現の蓄積
  (3)私有されない、「共有財産」としてのフレーズ
第四章 チャルフ-演奏形式と楽曲構造にみる「廻り」のパラダイム
  はじめに
  1 イラン建築のチャルフ
  2 イラン音楽のチャルフ的構造
  3 小さなチャルフ
  4 「遊び」としてのチャルフ
  5 音楽家の身体に刻印される「チャルフ」
  6 チャルフ的な感覚に基づく、音楽の聴きかた・感じかた
第五章 グーシェ(旋律型)分析
  はじめに
  1 ダルアーマド darāmad
  2 ナグメ naghmeh、ケレシュメ kereshmeh、ザンゲ・ショトル zang‐e shotor
  3 ザーボル zābol
  4 バステ・ネガール baste negār
  5 ムーイェ mūye
  6 シェキャステ・ムーイェ shekasteh mūye
  7 モハーレフ mokhālef
  8 ハジー・ハサニー hajī‐hasanī
第六章 即興を学ぶコンテクストの変容
  はじめに
  1 「状況依存的」に体得される知
  2 「練習曲」概念がもたらす変容
  3 「ラディーフの五線譜化」がもたらす変容