竹沢 尚一郎/著 -- 世界思想社 -- 2007.6 -- 389.02

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地下書庫 /389.0/タ/ 115866006 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 人類学的思考の歴史
タイトルカナ ジンルイガクテキ シコウ ノ レキシ
著者 竹沢 尚一郎 /著  
著者カナ タケザワ ショウイチロウ
出版者 世界思想社
出版年 2007.6
ページ数 7,379p
大きさ 22cm
一般件名 社会人類学-歴史 , 文化人類学-歴史
ISBN13桁 978-4-7907-1269-5 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 389.02
内容紹介 イギリス、フランス、アメリカの主要な人類学者は、どのような人生を送り、どのような学問をつくったか。人間の活動を総体として理解しようとする人類学的思考-その流れを大づかみにたどる、ヴィヴィッドな学説史。
著者紹介 1951年福井県生まれ。フランス社会科学高等研究院博士課程修了。民族学博士。国立民族学博物館教授。著書に「宗教とモダニティ」「表象の植民地帝国」「宗教という技法」など。

目次

第1章 進化論人類学
  1 近代人類学誕生の前夜
  2 モーガンと親族研究
  3 『原始文化』までのタイラー
  4 『原始文化』と文化の定義
  5 『原始文化』からフレイザーの『金枝篇』へ
  6 フレイザーによる呪術論
  7 進化論的宗教研究に対する批判
第2章 機能主義人類学の成立
  1 神話としてのマリノフスキー
  2 マリノフスキーの『西太平洋の遠洋航海者』
  3 デュルケーム社会学の人類学への影響
  4 マリノフスキーの研究方法
  5 教師としてのマリノフスキー
  6 ラドクリフ=ブラウンの出発点
  7 ラドクリフ=ブラウンの社会学的機能主義
  8 ラドクリフ=ブラウンの限界
  9 イギリス社会人類学の儀礼研究
第3章 機能主義人類学の展開
  1 社会的統合と社会的葛藤
  2 アフリカのいくつかの社会の妖術信仰
  3 機能主義的妖術解釈の乗り越え
  4 エヴァンズ=プリチャードと解釈装置としての妖術
  5 理論としての妖術、実践としての妖術
  6 妖術信仰とイデオ-ロジック
  7 近代性の解釈装置としての妖術信仰
第4章 構造主義人類学の先駆
  1 社会学年報派の人類学史上の位置づけ
  2 社会学年報派の形成と青年モース
  3 「供犠論」と儀礼の基本形態
  4 分類論の射程
  5 エルツの「右手の優越」
  6 エルツの生涯と社会学年報派の瓦解
  7 モース「贈与論」の基本構図
  8 モースが可能にしたもの
  9 社会学年報派の人類学への貢献
第5章 構造主義とその超克
  1 レヴィ=ストロースと構造主義人類学の誕生
  2 レヴィ=ストロースと構造分析
  3 レヴィ=ストロースと『親族の基本構造』
  4 レヴィ=ストロースに対する批判
  5 レヴィ=ストロースの構造概念
  6 現実的矛盾の調停としての神話と図象表現
  7 感覚特性の対立による分類作用
  8 分類とアノマリー
  9 レヴィ=ストロースからブルデューへ
第6章 象徴人類学の成果
  1 人類学と象徴研究
  2 ターナーとアフリカ研究
  3 社会劇から象徴へ
  4 『象徴の森』以降の儀礼研究
  5 構造とコムニタス、さらに再帰性へ
  6 象徴研究の三つのレベル
  7 シンボリズムないし象徴間の関係
  8 象徴の作用とその感覚特性
  9 象徴人類学とはなんであったか
第7章 文化人類学の誕生
  1 合衆国人類学における文化の位置
  2 ボアズの経歴と最初のフィールドワーク
  3 人類学における文化相対主義の誕生
  4 コロンビア大時代のボアズとその弟子たち
  5 ボアズの評価
  6 ベネディクトの自己形成
  7 「文化の統合形態」と文化研究の定式化
  8 ベネディクトとマーガレット・ミード
  9 文化批評としての人類学
第8章 文化相対主義と解釈人類学
  1 第二次大戦直後の合衆国人類学
  2 文化人類学と社会学の棲み分け
  3 ギアツとふたつの調査地
  4 文化相対主義からテクストへ
  5 劇場国家論とテクストの技法
  6 解釈人類学の誕生
  7 ギアツの評価と批判
  8 実験民族誌の誕生
  9 実験民族誌と書くことの倫理
第9章 文化批判と人類学
  1 『オリエンタリズム』と人類学批判
  2 他者性の構築と人類学
  3 フェビアンと「民族史的現在」
  4 文化相対主義批判と文化概念批判
  5 「文化を書く」ことと「文化に抗して書く」こと
  6 文化の諸問題をめぐる人類学へ
  7 人類学者のポジション
  8 ポストコロニアル理論と人類学
  9 文化の詩学と文化の政治学
第10章 世界システム論と人類学
  1 アフリカ研究から世界システム論へ
  2 世界システム論と文化研究
  3 アンデスのキリスト教と悪魔崇拝
  4 支配者が被支配者に負っているもの
  5 周辺化のなかでの自律性と操作性の獲得
  6 複数の世界システムの記述へ
  7 人類学の再構築