山口 知三/著 -- 鳥影社・ロゴス企画 -- 2006.10 -- 940.26

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閲覧室 /940.2/ヤ/ 115848095 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル アメリカという名のファンタジー
タイトルカナ アメリカ ト イウ ナ ノ ファンタジー
副書名 近代ドイツ文学とアメリカ
著者 山口 知三 /著  
著者カナ ヤマグチ トモゾウ
出版者 鳥影社・ロゴス企画
出版年 2006.10
ページ数 437,9p
大きさ 22cm
一般件名 小説(ドイツ) , ドイツ-対外関係-アメリカ合衆国-歴史
ISBN 4-86265-025-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 940.26
内容紹介 近代ドイツ作家たちはアメリカ合衆国に対して、いかなるファンタジーを紡ぎ作品化したか。19世紀半ばから20世紀半ばにかけて、ドイツ人が描いたさまざまな夢や投影の実例を、具体的にそれぞれの時代状況のなかに捉え直す。

目次

まえがき
序章 ある亡命作家の「アメリカ・ファンタジー」
  (一)ドイツ文学とアメリカ
  (二)クラウス・マンのカール・マイ論
  (三)二十世紀初頭のヨーロッパ人のアメリカ像
  (四)クラウス・マンによるカフカ『アメリカ』の続編
第一章 十九世紀の「アメリカもの」小説とヘルマン・グリムの『抗しがたい力』
  (一)ドイツ人のアメリカ移住の激増
  (二)『ヨーロッパにうんざりした人びと』と『アメリカにうんざりした男』
  (三)グリム兄弟の御曹司の「アメリカもの」小説
  (四)抗しがたい力
第二章 ある作家における変遷
  (一)ベルトルト・アウエルバッハという作家
  (二)初期の「村落物語」
  (三)「村落物語」のなかのアメリカ像
  (四)アメリカへ行く者とドイツに留まる者
  (五)アメリカの奴隷問題を扱った小説『ライン河畔の別荘』
  (六)さよなら、アメリカ!おはよう、ドイツ!
第三章 海の彼方とドイツの片隅で(上)
  (一)トーマス・マンの『ファウスト博士』の種本論争
  (二)十九世紀ドイツの閉塞状況と「アメリカもの」小説
  (三)フリードリヒ・ゲルステッカーのアメリカ旅行記と西部劇小説
  (四)二度目のアメリカ旅行-ゴールドラッシュの国
  (五)三度目のアメリカ旅行-石油ラッシュと鉄道ラッシュの国
第四章 海の彼方とドイツの片隅で(下)
  (一)ドイツの地方都市に留まりつづけた作家ヴィルヘルム・ラーベ
  (二)『雀横町年代記』におけるアメリカ・モティーフ
  (三)『森から来た人びと』-自由への脱出の断念
  (四)『フォーゲルザングの記録文書』-侵入してくる「アメリカ」
  (五)大西洋にかかる夢の懸橋
第五章 楽園の消失と新たなる出現
  (一)十九世紀のベルリーン-アルフレート・ケルとゲールハルト・ハウプトマン
  (二)『日の出前』-アメリカに懸けた夢
  (三)妻子を追ってのアメリカ行
  (四)『アトランティス』-タイタニック号、ノーベル賞、そしてアメリカ
  (五)『アトランティス』-アメリカからの撤退
  (六)アルフレート・ケルのニューヨーク礼讃
第六章 メルヘンの国、SFの国
  (一)タイムマシーンのギアチェンジ
  (二)国をあげてのアメリカ熱
  (三)カール・マイの西部小説
  (四)トーマス・マンの『大公殿下』
  (五)『大公殿下』におけるアメリカ・モティーフ
  (六)ドイツのブルジョア化とアメリカ化
  (七)ベルンハルト・ケラーマンの『トンネル』
第七章 二つの若い国の狭間で(上)
  (一)二つの若い国
  (二)冒険旅行家アルフォンス・パケ
  (三)ロシア革命とドイツ革命
  (四)ドラマ形式による小説『旗』
第八章 二つの若い国の狭間で(下)
  (一)トーマス・マンの親ロシア感情
  (二)モスクワでもなく、ローマでもなく
  (三)ドイツにおけるホイットマン受容史
  (四)マンのホイットマン受容をめぐって-ライジガー、バープ、『ザ・ダイアル』
  (五)講演「ドイツ共和国について」-そして小説『魔の山』
終章 ファンタジーから現実へ
  (一)ヨーゼフ・ロートの小説『サヴォイ・ホテル』
  (二)アメリカ文化に制圧された現実
  (三)負の「アメリカ・ファンタジー」-ロートの小説『ヨブ』
主要参考文献
あとがき
人名索引