松田 純/著 -- 知泉書館 -- 2005.2 --

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地下書庫 /490.1/マ/ 115625683 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 遺伝子技術の進展と人間の未来
タイトルカナ イデンシ ギジュツ ノ シンテン ト ニンゲン ノ ミライ
副書名 ドイツ生命環境倫理学に学ぶ
著者 松田 純 /著  
著者カナ マツダ ジュン
出版者 知泉書館
出版年 2005.2
ページ数 14,238,26p
大きさ 20cm
一般件名 生命倫理 , 遺伝子工学
ISBN 4-901654-47-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
内容紹介 ヒトゲノムの解読以降、遺伝子技術の急速な進展の中、遺伝子情報の問題を保険契約や雇用など多角的に分析、遺伝子情報という概念の限界を示す。遺伝子操作の人体改造の試みが、医療の将来等に与える影響を検討する。
著者紹介 東北大学大学院文学研究科倫理学専攻博士課程単位取得。ボン大学「科学と倫理のための研究所」、ドイツ連邦文部科学省「生命諸科学における倫理のためのドイツ情報資料センター」客員教授。

目次

第一章 いのちをめぐるドイツの激論
  一 国家倫理評議会設置
  二 シュレイダーの社会倫理学
  三 ドイツ学術協会の方針転換
  四 大統領ベルリン演説の衝撃
  五 連立のきしみに三人の女性大臣の争い
  六 国民はどう考えているのか?
  七 連邦議会における「いのち」をめぐる論戦
  八 バイオ・クーデター
  九 ドイツ学術協会決定延期
第二章 「人間の尊厳」の意味内容
  一 時代のキーワード「人間の尊厳」
  二 問い直される「人間の尊厳」
第三章 ヒト胚の地位をめぐって
  一 ヒト胚はどこまで保護に値するか?
  二 研究目的との比較考量
第四章 遺伝子情報の取り扱いについて
  一 遺伝子診断がもたらす利点とリスク
  二 遺伝子検査と保険
  三 遺伝子検査と雇用
  四 医学生物学研究と人体情報保護
  五 遺伝子「情報」とはなにか
第五章 人体改造
  一 エンハンスメントの種類と倫理的問題
  二 低身長症への成長ホルモン治療および伸長手術
  三 エンハンスメントによって医療は健康サービス業に変質する
  四 エンハンスメントは人間の条件か?
  五 人間の<弱さ>の価値
第六章 生命政策の合意形成にむけて
  一 議会と政府の二つの倫理委員会
  二 連邦議会審議会と国家倫理評議会との二重構造について
  三 教訓と提言
  四 生命倫理情報センターの必要性
第七章 Bioethics(生命倫理学)からBioethik(生命環境倫理学)へ
  一 Bioethics(バイオエシックス)とBioethik(ビオエーティク)
  二 コスモス倫理学という構想
  三 義務という原理
  四 「自然の権利」ではなく、自然に対する人間の義務
おわりに
(付論)穏健な生命中心主義
  一 ラジカルな生命中心主義と穏健な生命中心主義
  二 動物に関する規範
  三 植物に対する直接的な義務
  四 比較考量(Abwägung)の諸々の視点と問題
  五 生命中心主義のエートス
  六 暫定的まとめ